グリストラップ
おはようございます。十四郎です。
『グリストラップ』というのをご存知でしょうか。
一般的な認知度はそこまで高くないと思います。
『グリストラップたは下水道に直接食用油や食物の脂肪、残飯や下処理の際の野菜くずなどが流出することを防ぐ阻集器の一種である。』
とウィキペディアにあります。
油やゴミを無闇に下水道に流さない為の設備ですね。
僕は大学生の時に居酒屋でバイトしてまして、グリストラップはそこで初めて知りました。
『グリスト』と略したり、見た目から『ドブ』と言ったりしていました。
このグリストなんですが強烈に臭いんですよ。
僕の経験上、この世で最も臭いんですよ。
見た目も臭いも『ゲロ』そのものなんですよ。
ウィキペディアにあるように食用油や食品の脂、残飯や野菜くずを混ぜて腐らせ発酵したような感じですかね。
とにかく臭いんです。
その臭さを解消するにはこまめな掃除が必要です。
ゴミや油が溜まった分だけ臭くなります。
理論的には溜まる前に片付けてしまえば臭くないのですが、誰も掃除したがらないんですよね。
しかもグリストはただでさえ狭い調理場の皆んながよく通る場所にある事が多いんですよ。
それだけに掃除は敬遠されがちで、どうしても清掃中は他のスタッフの邪魔になってしまいます。
しかし掃除せず放っておくと客席側にまで臭いが及びます。
『臭いけど掃除したくない、けど掃除しないとめっちゃ臭い』
というのがグリストの存在であり、飲食店あるあるだと思います。
それでも僕は出勤の日は毎回掃除してました。
臭いが強烈なのでどうしても気になるんですよ。
おおまかな掃除手順としては
・大きなゴミを取り除く
・浮いている油を掬う
・デッキブラシでゴシゴシする
・濯ぐ
こんな感じでした。
フタを開けた瞬間が1番臭いので、息を止めるのと離れて吸うのを繰り返していました。
ゴミを取り除く時に魚の骨などの鋭い物があるので油断出来ませんでしたね。
油を掬うのは目の細かいザルでやっていましたが、これが1番時間がかかります。
ゴシゴシする時は衣類用洗剤を入れながらひたすら汚れを落としていました。
濯ぎは調理場中の水道を全開にしてました。
これらの工程を30分くらいかけてやっていましたね。
グリスト掃除をやるメリットは臭いが消える事はもちろん、他の業務をやらなくて済む事と汚れ役なので送りバント役が出来る事です。
『皆んながやりたくないけどやらなくちゃいけない事をあいつはやる』
と評価が上がります。
グリスト掃除をする時間帯はピーク後で、目安としては23時以降にやってました。
面倒な仕込みや他の箇所の掃除をしなくて済むので、僕は割り切ってやっていました。
その日のスタッフから大抵感謝されるので、気分が良くなります。
なんなら「昨日ドブやった?」「ああ俺が昨日やっときましたよ」「おおサンキュー」なんて事もザラにあります。
という事で飲食店で仕事をしている人へ。
今日出勤したらグリスト掃除しましょう。
毎日やっている人はいつもより丁寧に掃除しましょう。
ここまで読んで頂き
どうもありがとうございました。
また次の記事でお会いしましょう。